『洗顔料を使わずに、水だけで顔を洗う。』
汚い、不潔、貧乏、ダサい、肌を考えてない、、、
おいおい、君も随分この社会に洗脳されちまってるみたいだな。
で?君のお肌はまだ無事かい?
乾燥、肌荒れ、ふきでもの、小じわで悩んだりしてないかい?
えっ?どの洗顔料が自分に合ってるのか分からない?
大丈夫、心配すんな。
たくさんの情報に囲まれて何が正解か分からなくなったら・・・
カラダ本来のチカラを信じてやればいいんだよ。
洗顔料を使うのは当たり前?
僕も以前は当たり前のように洗顔料を使ってた。
洗顔料を使い出したきっかけは、小学校の頃におませ感覚で母の洗顔料を勝手に使ったのが始まり。
それからはずっとドラッグストアに並んでいるような洗顔料を何となく適当に使ってきた。
でも今は洗顔料を使って顔を洗うようなことは絶対にしない!
洗顔料が悪いと言ってるんじゃない。
僕には洗顔料なんて必要なかっただけ。
僕が洗顔料を使わないと落とせないと思っていたものは、実は失くしてはいけないものだった。
君はどう?当たり前のように洗顔料を使ってない?
洗顔料を使わないときちんと洗えないと思ってない?
洗顔料で落とされたものは、落とすべきものだと思い込んでない?
君が洗顔料を使って落とそうとしている
当たり前が正しい事とは限らない
世の中は営利目的の企業で溢れている。
どんなにきれいごとを言っても、会社はお金を稼がないと意味が無い。
洗顔料を製造販売している会社も同じで、とにかく商品を売って稼ぎたい。
悪く言えば万人に売り付けたい。
そのためには洗顔料を使ってもらわないといけないわけで。
良いものが素直に売れればそれに越したことはないけど、そんなきれいごとだけじゃ限界がある。
良くないもの、間違っているもの、本当は必要のないものでも売れるなら売るよ。
その商品がその人に合ってるか、その商品をその人が使うべきか、なんて知ったことじゃない。
だから「お肌に合わない場合は使用を中止し医者に診せて…」なんて無責任なこと書けるんだよ。
洗濯の香り付け。除菌・消臭。
世の中見てれば分かるでしょ?
どこかが何か打ち出してそれがヒットすれば、他もこぞって同じ事を始める。
巧みなマーケティング戦略によって、あたかもそれを使うのが常識かのように見せつける。
それに釣られて皆が同じことに注目し騒ぎ立て、いつしかそれが当たり前になっていく。
ここで厄介なのは「当たり前が正解のように扱われてしまう」ということ。
よくある売り文句。皮脂・角栓・菌は完全に悪者扱い。
皮脂・角栓・菌にも大事な
そんなただ商品を売りたいがための過剰な宣伝行為と、肌に悩みを抱えている人の弱みにつけこんだ巧みな誘い文句によって、いつしか人は洗顔料を使って洗顔することが正解だと思い込まされている。
お肌にある皮脂・角栓・菌の役割
本当は体にとって必要なものなのに、なぜか悪役に仕立て上げられた「皮脂・角栓・菌」トリオ。
このままでは彼らが可哀想すぎるので、彼らの冤罪を僕が晴らします。
皮脂の役割
健康な肌にとって皮脂はなくてはならないもの。
皮脂の少ない人が何気なく使っている洗顔料が、ただでさえ足りていない皮脂を洗い流すようなものだとしたら…。
皮脂の多い人が洗顔料を使って皮脂を落とす行為は、一時的なごまかしであって根本的な解決にはならない。
人間の体には「自然治癒力」が備わっているからだ。
体は自分自身を守ろうとする。
君が「皮脂が出てるなぁ」なんて安易に洗顔料を使って皮脂を洗い落とすと、体は「マズい!バリアが剥がれた!」と焦って皮脂を作ろうとする。
他ならぬ君の為にやっているんだよ。
こうして出された皮脂を君は「もっと強い洗顔料使うかー」なんてするから、体もこれまで以上に皮脂を出そうとする。
そして君はどんどんあぶらぎっしゅになっていく。
わざわざ体が出してくれた皮脂という最高のバリアを洗顔によって取り除き、化学物質で作られた人工的なバリアを保湿と称して洗顔後に塗りたくる。
本来の体の機能を無視して、時間とお金を使って同じようなことをやり直すこの行為に、一体なんの意味があるのだろう。
角栓の役割
本来の健康な肌なら、肌表面は皮脂という素晴らしいバリアによって保護されている。
でも肌と比べると毛穴はすごく無防備なんだ。
そんな毛穴を外部からの汚れ・ウイルス・細菌などから守るために「毛穴の門番」として角栓は存在している。
角栓の正体は皮脂や角質が肌からはがれて固まったもので、皮膚のターンオーバーによって一定サイクルで自然に排出されていく。
皮膚のターンオーバーは絶えず起きているわけで、ようするに角栓がなくなるなんてことは本来あり得ない。
あり得るとしたら、それは君が強制的に排除したんだろう。
ドラッグストアに行くと「毛穴○ッキリパック」とかいう毛穴殺しアイテムが販売されている。
強力なテープみたいなものを肌に貼り、涙するほどの痛みに耐えながら、毛穴の皮脂・角栓・産毛などの味方たちを無理やり引っこ抜いて排除するというドMグッズだ。
守らねばならないハズの体の持ち主にそんな風に裏切られるなんて、彼らもやってられないよ。
常在菌の役割
皮膚には約20種類・数百億個の「常在菌」がいて、そのほとんどが皮膚を守る働きをしている。
そんな彼らを殺すべく、市場には殺菌効果のある洗顔料も多数販売されている。
アクネ菌だって肌を弱酸性に保つという役割があるのに、なぜか悪い面だけが強調される。
アクネ菌さえいなければニキビなんてできないのに、みたいなことを言う。
殺菌するということは、菌にとって毒性があるということ。
例えば、ハチを殺す殺虫スプレーをクモにかけるとクモは死ぬ。
毒を使って特定のものだけを殺すって難しいんだよ。
その殺菌力のある洗顔料がお肌のどの菌を殺しているのか、君は分かって使っているの?
僕がやってきた間違った洗顔
僕は明確な理由もなく洗顔料を使ってきた。
ドラッグストアに行けば洗顔料がたくさん並んでるし、CMでも洗顔料を使って洗顔している。
だから洗顔ってのは洗顔料を使ってするものだと思っていた。
もちろん自分の肌質なんて考えたこともない。
毛穴スッキリとか徹底除去とか、肌がキレイになりそうなワードに反応して洗顔料もころころ変えてた。
洗顔料を販売する企業の巧みなマーケティング戦略に見事ハマっちまったわけだ。
そんな洗顔を長いこと続け、気付けば乾燥肌用や敏感肌用の洗顔料を使ってた。
間違った洗顔で肌へダメージを与え続けた結果だろう。
肌は部分的に乾燥でカサカサただれたようになって、洗顔のあとには化粧水や乳液が必須な肌になった。
今思えば僕のやっていた洗顔は、お金と時間を使ってただ自分を痛めつけていただけだった。
究極の洗顔法は「洗顔しない」
洗顔の正解が分からない。
どの洗顔料を選んだらいい?僕に合った洗顔料はどれなんだ?
そんな迷走を続けていたある日、偶然目にしたブログには驚きの洗顔法が紹介されていた。
その洗顔法とは、洗顔料を使って洗顔することをやめる。
なるほど。その選択肢は今まで考えもしなかった。
目が覚めたような感覚があったので、僕はすぐに実行することにした。
お風呂に入るとイヤでも顔には水がかかる。
実はそれだけで肌の表面にある汚れや古い角質は落ちている。
あとはお風呂を出る時に顔を水で数回すすぐ程度にする。
これで洗顔は終了。
洗顔料を使って肌から必要以上に皮脂や角質を取り除くのはヤメだ。
僕の肌には自分で与えた長年のダメージが蓄積されている。
肌が本来持つ「自然治癒力」をも上回るダメージによって、乾燥肌や敏感肌になっている。
特別な洗顔をしないということは、肌本来の自然治癒力を存分に働かせようということなんだ。
この洗顔を信じて続けた結果、僕の肌にある変化が表れる。
なんと、乾燥してカサカサただれていたあの症状が治ってしまったのだ。
これこそ肌が持つ「自然治癒力」が働いた結果だろう。
体は自分を正常な状態へと導こうとしてくれてたんだ。
それなのに僕は、肌をキレイにするどころか肌から必要なものを奪ってただダメージを与えていただけだった。
この洗顔法の良いところはまだある。
- 必要以上の皮脂を落とさないので肌がしっとりする
- 洗顔料を使わないので肌への刺激ゼロ
- 洗顔料への出費がなくなる
- 洗顔する時間が浮く
洗顔料を使わないからといって、見た目が汚くなったり、肌がくすんだり、毛穴が目立つようになることはなかった。
僕がこれまで洗顔に費やしたたくさんの時間とお金は一体何だったんだろう。
さいごに
肌質には個人差がある。
病院で薬を処方されるように、洗顔料も専門医が個人の肌質に合ったものを選ぶべきなのかもしれない。
洗顔料というものはある意味薬みたいなもので、それを使わなければ肌を正常に保てない人が使うものだと思う。
洗顔料を使っていて、なんかしっくりこない、肌の調子が悪いと感じている人は、僕みたいに的外れな洗顔をしているかもしれない。
洗顔料を変えてみるのではなく、まずはカラダ本来の自然治癒力に任せてみてはどうだろう。
体は自分を裏切らない。
余計なことしなくても、体は本来あるべき姿へと導いてくれるはずだから。