仕事ができる人と仕事しかできない人

仕事ができる人と仕事しかできない人

会社とは個人の集合体である。

人が集まるからには、そこでは他人との「関わり」が必要になる。

そこで働くということは、必ず何かの「役割」を担っている。

その役割を遂行するために、必ず別の人の「役割」が必要になる。

  

例えば、ある会社にいる営業マンを考えてみる。

営業マンが営業ツールとして使っているそのチラシを作った人。

獲得してきた注文をシステムへ入力する人。

使っているパソコンを管理している人。

経費の精算や給料を振り込んだりする人。

  

ほんの一例だけど、こんな風にあなたの仕事は誰かの支えがあって成立している。

極端に言えば、あなたひとりではあなたの役割を全うできない。

そして同じように、あなたも必ず誰かの支えになっている。

忘れがちなことだけど、お互いがお互いを支えあって成り立っているのが会社なんだと思う。

仕事ができるって何?

仕事ができるって何?

会社に利益をもたらす人?朝から晩まで仕事してる人?同僚に頼られる人?

職務という意味での仕事だけで考えれば、そもそも会社からすれば与えた仕事は出来ることが前提だと思う。

10の期待に対して10で答えるのは普通であって、それ以上のことができて初めて「仕事ができる人」って言えるのかもしれない。

「かも」と濁らせたのは、できるまでの過程も無視できないから。

ゴールが同じなのに人よりもたくさん時間かけて達成してたら、それは「効率の悪い人」になってしまう。

仕事ができる人と呼ぶからには、同じ仕事をしてる人よりも少ない時間で100%達成できることが最低条件だと思う。

でもそれだって個人と職務だけの関係の話であって、人が集まって形成されるという意味の会社からすればそれだけでは不十分だろう。

仕事しかできない人

自分の仕事ぶりをアピールしてくる人がいる。

自分だけが忙しい、自分だけが大変だ、という空気をかもし出してくる。

そういう人は大抵が他人の仕事をナメていて、自分以外は大した仕事をしてないと思ってる。

だからこっちが仕事で誰かと話しててもお構いなし。

横から「ちょっといい?」って割り込んできて、こっちの都合関係なしで「急いで」とか「最優先」とか言ってくる。

挙句の果てには、自分が失敗したら対応が遅いそっちのせいだから、的な脅しまでかけてくる。

社会人を15年以上やってきて思うのは、周りが見えてない人が一番厄介だということ。

そんな人間の周りにいる人は、きっと相当な苦労をしているだろうね。

  

周りが見えない人は、他人の苦労が分からない人。

他人の苦労が分からない人は、自分を押し付ける人。

自分勝手なことを言うし、それが自分勝手だとも思っていない人。

自分の仕事は選ぶくせに、他人の仕事に自分の仕事をねじこむ人。

  

以前他の記事でも似たようなことを書いた。

  

例えば、

  • シュレッダーが満杯なのに放置する
  • ゴミ箱が満杯なのに無理やり押し込む
  • 隣の席の内線が鳴っていても全く気にしない
  • トイレットペーパーが切れたのに取り替えない

  

これって些細なこと?僕はそうは思わない。

だって、忙しい・面倒くさい・自分がやることじゃないって理由でやらなかったそれ・・は、必ず別の誰かがやることになるんだから。

その別の人って誰?暇な人?忙しい人?忙しくても見て見ぬフリをできない人?

そんなことは問題じゃない。

問題なのは、やらなかった人のせいで別の誰かがやらなければならなかった、ということ。

そしてそんなことすら知らずに、のうのうと自分の仕事だけをしている人がいる。

自分の仕事だけしてればいいなんて、なんて気楽で簡単な仕事だろう。

誰かがやらなければいけないことは、自分以外がやればいいこと?

何も世界のために命を懸けろって言ってるんじゃない。

些細なことなんだからやろうよ。せめて些細なことくらいやろうよ。

仕事ができる人

仕事ができる人っていうのは、

  • 自分の職務を100%以上で全うすることができる人
  • 自分以外のことに目を向けられる、目を向ける余裕がある人
  • 他人の苦労を知り、他人の都合を思いやれる人

  

社会人にもなって、自分のことしかできないなんて子供すぎる。

自分の努力や功績をアピールするなんて、親に褒めて欲しい子供がすること。

アピールしないと認めてもらえない、目に留まらないなんて、そんなのピエロすぎるでしょ。

その努力や功績が本物なら、そんなのアピールしなくても周りは分かってるから。

  

他人を思いやれる人は、他人からも思いやってもらえる人だから。

困っていれば周りが助けようとしてくれるんだよね。

そしてそういう人は必ず相手に感謝の言葉を伝えられる。

だから相手もまた力になってあげたいと思う。

他人に迷惑をかけるようなやり方でしか自分の仕事を全うできない人間は、仕事ができない人でいてくれたほうがこっちからしたらよっぽぼマシ。

そういうヤツにかぎって、最後には「俺ひとりでやってやりました」って感じになるからこっちもやってられない。

さいごに

誰だって自分の「ものさし」を持ってる。

それで世の中の様々な物事を測ってる。

そのものさしが人それぞれ異なるから、世の中にはこんなにもたくさんの価値で溢れているんだろう。

もちろんこの記事だって、僕のものさしで測って感じたことを書いてる。

このものさしを価値観と呼ぶのなら、それで測れるものに正解不正解なんて無いのかもしれない。

でもこれだけは言える。

その価値観のせいで多くの人に迷惑をかけているのなら、その価値観は変えるべきだと僕は思う。

 

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