突如目の前に姿を現した見慣れぬヴェゼル「RS」。
そして気配もなく近づいて来たホンダの営業マン。
コイツが殺し屋だったらワシは確実に殺られておった。
VEZELの特別仕様車「RS」とは??
まずRSとは「Road Sailing(ロード・セーリング)」の頭文字をとったもので、ホンダの中でも高い走行性能を求めたグレード名に使われる略語。
エクステリアやインテリアにもこだわりのRS専用装備が施されていて、他のグレードではオプションでもRSでは標準装備になっているものも多い。
僕が購入したのはガソリン車なので、ガソリン車の最上位グレード「RS」と真ん中のグレード「X」とを画像入りで比較してみよう。
エクステリアの違い(正面)
違いはこの4つ。
- RS専用フロントグリル
- RS専用フォグライトガーニッシュ
- RS専用ボディロアガーニッシュ(フロント)
- RS専用ドアミラー
まずはフロントグリル部分。
Xはダーククロームメッキでブラインド状の作りなのに対して、RSはツヤのあるブラッククロームメッキで網目状になっている。
ダーククロームメッキはグレーがかっていてぼやけて見えるけど、ブラッククロームメッキはツヤのある濃い黒なので引き締まった印象になる。
ボディカラーがプラチナホワイトパールの場合、お互いの色がより引き立って見える。
僕がRSを初めて見たときに他のヴェゼルよりもメリハリがあるように見えた理由がコレだ。
ブラッククロームメッキで網目状のデザインはフォグライト部分にも採用されていて、細かなところまで統一感を持たせているのが分かる。
フォグライト自体もXはハロゲンライトなのに対して、RSはLEDライトを採用。(ハイブリッドZにもLEDは標準装備)
ライトの配置を横長にすることで、シャープでクールな印象を持たせた。
本体の印象を大きく左右するボディロアガーニッシュ。
ここが今まで見てきた車が安っぽく見えていた元凶だ。
ヴェゼルRSは、フロントバンパーからホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュを通りリアバンパーに至るまで、RS専用カラーのクリスタルブラックで統一。
上品なツヤと重厚感があるので、他のグレードのヴェゼルや他メーカーの車とはひと味違う雰囲気を醸し出している。
比較画像から分かるように、たかがドアミラーだけどそれは全体の印象を大きく左右する。
白黒のメリハリを出すという意味では、このドアミラーが黒であることの意味はすごく大きいと思う。
ドアミラーの色はボディロアガーニッシュと同じクリスタルブラックになっているので統一感はバッチリ。
エクステリアの違い(真横)
ドアミラーは割愛するとして、違いはこの2つ。
- RS専用18インチアルミホイール
- RS専用ボディロアガーニッシュ(サイドシル・ホイールアーチプロテクター)
まず目を引くのが、Xの16インチアルミホイールよりも一回り大きい18インチアルミホイール。
高い走行性能を求めたRSにふさわしい、よりスポーティーなデザインになってます。
なんかビュンビュン走ってくれそう。あ、僕はスピード出さないんだけどね。
フロントバンパーからホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュへとRS専用カラーのクリスタルブラックで統一。
Xと比べてもその違いは一目瞭然。
営業車のような薄いグレーのチープさは消え、高級感とスポーティーを兼ね備えた仕上がりになっている。
エクステリアの違い(後ろ)
違いはこの4つ。
- RS専用ボディロアガーニッシュ(リアバンパー)
- エキパイフィニッシャー
- テールランプ
- RS専用エンブレム
しつこいようだけど、まずはRS専用ボディロアガーニッシュから。
もちろんリアバンパーもRS専用カラーのクリスタルブラック。
画像を比べてみても、RSとXとでは全然印象が違う。
ちなみにハイブリッドのZだけはちょっと特殊で、ボディロアガーニッシュが車体の色とほぼ同じになっている。
次にエキパイフィニッシャー(マフラーカッター)。
ヴェゼルではハイブリッドのXとZ、RSには標準で装備されている。
見た目だけとはいえ、これも車をかっこよく見せるには大事なパーツ。
特にRSではリアバンパーのクリスタルブラックと相まって、より一層グレードアップして見える。
実はテールランプにも違いがある。
ハイブリッドの全グレードとガソリン車ではRSだけが、レンズカラーがスモーク調でLEDのランプが横長(画像左)になっていて、それ以外はレンズカラーがクリア調でLEDのランプが粒上(画像右)。
RSがプラチナホワイトパールの場合、白黒のメリハリがはっきりしているのでテールランプがスモーク調だとより引き締まった印象になるね。
RS仕様車は、右テールランプ下に「RS」のエンブレムが入る。
このデザインはヴェゼル専用ではなく、ホンダのRSグレード車には基本的にこのようなエンブレムが付いている。
これがRS特別仕様車の証なのだ!
インテアリアの違い
違いはこの4つ。
- コンビシート&専用インテリア(ウルトラスエード)
- 本革巻ステアリングホイール(スムースレザー)
- 本革巻セレクトレバー
- ステンレス製スポーツペダル
RSのフロントシートとリアシートは、ウルトラスエードと合成皮革をあしらったコンビシート。
ウルトラスエードはなめらかで肌触りがすごく気持ち良くて、色褪せや型くずれもしにくい。
適度なグリップ性のおかげでカーブを曲がった時などに体がムダに滑らないので、長時間乗っていても苦にならない。
なんだ合皮かよ!って思った人に言っておくと、そもそも本革は車のシートで使うという観点からは決して優れた素材じゃない。
独特の風合いやしなやかな肌触りは素晴らしいけど、本革はすごくデリケートなのでケアを怠るとたちまち劣化・色あせ・ヒビ割れしてとんでもないことになる。
ましてや車の中は、熱・湿気・日光などにさらされやすく、本革にとっては最悪な環境。
現に僕が以前乗っていたインスパイアは本革シートだったけど、バッキバキにヒビ割れして無残なものだった。
本革は希少価値が高いから高価になりがちだし、高価=良いモノと考える人間によって本革は今の位置づけになったんだろう。
合皮はフェイクという認識と、過去の合皮は安っぽくてとても本革の質感には敵わなかったこともあって、今でも合皮に対して悪いイメージを持ってる人も多い。
でも近年では加工技術も上がって質感も本革と変わらなくなってきたし、むしろ合皮には本革のような弱点はなく、加工の自由度が高く丈夫なので、最近では高級車でも合成皮革を使ってることが多い。
それでも本革にこわだるなら、本革が劣化する前に次の車に乗り換える人は別として、1つの車を長く乗りたいと思ってる人はそれなりの知識とメンテナンスが必要ってことだけ注意してくれ。
話を戻すと、RSにだけ許された触り心地最高なウルトラスエードは、フロントシートとリアシートだけじゃなく車内の至るところにカッコよく使われていて、これがRSの特別感をより一層引き立てている。
本革巻のスムースレザーが高級感をただよわせる。
10時と2時の部分に微妙な膨らみがあって、それがグリップ感をさらに良いものにしている。
これはガソリン車RS専用の本革巻セレクトレバー。
本革巻のハンドルや随所にあしらわれたウルトラスエードとマッチしてて素敵。
ちなみにハイブリッドのセレクトレバーはウォーズマンみたいでこれはこれですごくカッコイイ。
足元もRS専用のステンレス製スポーツペダルでキラキラしている。
走行関連の違い
- RS専用パフォーマンスダンパー
- VGR(可変ステアリングギアレシオ)
- パドルシフト
これは見えない部分だけど、走行中の車体のたわみや微振動を軽減するパフォーマンスダンパーもRS専用に調整がされていて、より走りの楽しみを味わえる仕様となっている。
また、RSにはステアリングの操作量に応じてタイヤの切れ角が変化するVGR(可変ステアリングギアレシオ)が採用されているので、これによってコーナリングでの旋回性がきびきびとしたものになるらしい。
そして何気にあると嬉しい機能「パドルシフト」。
ヴェゼルではハイブリッド車とガソリン車のRSのみに搭載されている。
オートマ車は自動変速なのでシフトチェンジする必要はないけど、パドルシフトを使えばマニュアル感覚でシフトチェンジできるようになる。
マニュアル車のようなスポーティーな走りを楽しみたい人や、エンジンブレーキをうまく使ってブレーキへの負担を減らしたい人には重宝するんじゃなかろうか。
ヴェゼル-RS-が欲しい!!
VEZEL-RS-が他のヴェゼルとはひと味違うものになっていることは分かった。
バンパー問題もクリアして見た目も申し分ないし、インテリアもかっこよかったし、僕の中ではもう購入するならヴェゼルRSしかない。
問題は価格だ。
ヴェゼルRSはヴェゼルの中でも最上位グレードだからね。
試しにヴェゼルのWEBサイトで簡単見積もりしてみたら、オプション無しで270万超え。(ガソリン車の場合)
そこから更にナビやらフロアマットやらでいろいろ加算されるだろうし、せっかく新車で買うならコーティングもしておきたい。
HONDAの友達に相談したところ、ヴェゼルは他の車に比べて値引き額が少なく、20万以上引ければ大勝利らしい。
予算は乗り出しで250万なんですけど?
アバのドタバタ見積もり劇がいま幕を開けた。
其の3に続く・・・