昨年に円形脱毛症を発症し、身体のこと、頭皮のことを本気で考えようと思いました。
私がなにかしら体に悪いことをしてしまったから、身体は「円形脱毛症」という形で私に警告してくれた。
だからしっかり考えてみようと思います。今までしてきたこと。これからすべきこと。
身体に良いことをすれば、身体は必ず応えてくれるはず。
「つもり」とか「よかれと思って」とかそんなんじゃなくて、本当に頭皮に良いことをしたい。
自分は頭皮に良いことをしているんだと自信を持ちたい。
シャンプー本来の役割
シャンプーの本来あるべき姿は、頭皮にダメージを与えず、必要なものは残しつつ、しっかり汚れだけを落とすこと。
髪や頭皮の生活汚れは、実は水だけでほとんど落ちるので、本来はそこまでの洗浄力は必要ありません。
整髪料を使っている場合でも、落とすべきは頭皮でなく髪の毛の方なので、事前のすすぎを念入りに行ったり、2度洗いをすることで落とすことができます。
なのに「洗浄力」という言葉ばかりが一人歩きして、自分の頭皮環境もよく分からずに、なんとなく洗浄力の強いシャンプーを使っている人がほとんどではないでしょうか。
でもそのせいで、実は頭皮が傷つけられている、ということに気付いていません。
シャンプーの種類と特徴を知っておこう
洗剤も石鹸もシャンプーも、洗浄を目的とするものには必ず界面活性剤が入っています。
シャンプーの大部分はこの界面活性剤でできていて、界面活性剤は汚れを落とすのが役目です。
つまり「界面活性剤」こそがシャンプーを選ぶときに最も重要視すべき点なのです。
界面活性剤には種類がたくさんあって、その中でもシャンプーでよく使われるものは大きく分けて2種類あります。
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
メリット | 洗浄力が非常に強く、泡立ちも良い。価格が安いので経済的。 どこのドラッグストアでも手に入れることができる。 |
デメリット | 洗浄力が非常に強く、必要以上に皮脂を落としてしまう。 肌への刺激が非常に強いので、乾燥や皮膚の赤み、薄毛や抜け毛の原因になる。 ラウリル硫酸ナトリウムは分子のサイズが非常に小さいので経皮毒を起こす危険性がある。 |
成分例 | ※以下の単語が成分名に含まれる。 ラウレス硫酸 ラウリル硫酸 スルホン酸 |
補足 | 高級と付くけど、これは科学的な面での意味であり、決して「良いもの・高価なもの」という意味ではない。 |
メリット | 皮脂を落とし過ぎない控えめな洗浄力なので、髪や頭皮を傷めずに優しく洗うことができる。 アミノ酸が皮膚や毛髪を保護する。 アトピーやアレルギー、敏感肌にも使用できるので、赤ちゃんでも安心。 頭皮環境の悪化による薄毛や抜け毛を防ぎ、健康的な髪が生える環境を整えられる。 |
デメリット | 洗浄力が控えめなので、脂性肌の人には物足りない。 原料が高価なので価格が高い。 |
代表的成分 | ※以下の単語が成分名に含まれる。 メチルアラニン ココイル ベタイン |
補足 | どの成分をどの程度含んだものが「アミノ酸シャンプー」だという定義が無いので、成分と含有量には注意が必要。 |
シャンプーを選ばされているという現実
シャンプーの成分表記は、全成分を表示することと、配合量の多い順に記載することが薬事法で定められています。
成分表記の最初にある水や精製水は別として、それ以降に記載されているのがそのシャンプーの主な洗浄成分ということになります。
あなたの使っているシャンプーは高級アルコール系ですか?それともアミノ酸系ですか?
ラウレス硫酸やラウリル硫酸など、刺激の強いものは入っていませんでしたか?
そもそも界面活性剤に種類があることや、その違いについて知らなかった人も多いはずです。
そしてシャンプーを買うときは、その辺のスーパーやドラッグストアなどで購入する人がほとんどだと思いますが、そこに並ぶシャンプーのほとんどは、安価で大量生産できる「高級アルコール系」ばかり。
つまり私たちは、シャンプーを自由に選んでいるつもりが、実は高級アルコール系のシャンプーを選ばされているのです。
アミノ酸シャンプーを選ぶべき理由
高級アルコール系のシャンプーを避けた方がいい理由は、肌への刺激が非常に強いからです。
頭皮や毛穴の皮脂までも根こそぎ洗い落とせば、洗いあがりはサッパリするかもしれませんが、その先に大きなリスクが待っています。
皮脂は頭皮を守るバリアなので、それを取り除けば頭皮が細菌や乾燥などの様々な危険に晒されることになります。
高級アルコール系の強い刺激によって、頭皮が傷付いて炎症や乾燥を起こし、頭皮環境を悪化させます。
多くの人が悩むフケやかゆみの原因も、洗い残しによる不衛生よりも、洗いすぎによる乾燥などで引き起こされている場合が多いです。
ハゲないようにと使っていたシャンプーが、薄毛や抜け毛に拍車をかけていたなんて悲しすぎます。
その点アミノ酸系シャンプーは、皮脂を落とし過ぎず、髪や頭皮を傷めずに優しく洗うことができます。
つまり、アミノ酸系シャンプーは頭皮環境を改善してくれるのではなく、余計な刺激で頭皮環境を乱さないという解釈が正しいです。
私が今まで使ってきたシャンプー
私が円形脱毛症を発症する寸前まで使用していたシャンプーがこれです。
花王メリット ピュアン ナチュラル&スロー
まず洗浄の主成分に「ラウレス硫酸アンモニウム」がきています。
これは脂性の人やスポーツなので汗をかきやすく、頭皮がとても汚れがちな人に適した、非常に高い洗浄力と脱脂力を持つ成分です。
次に、殺菌作用と品質安定剤を目的として配合される「エタノール」ですが、これが最後の方でなくむしろ先頭の方にあるということは、配合量がとても多いことを表し、それは強い刺激で頭皮や髪の乾燥を引き起こす可能性があります。
これらのことから「花王メリット・ピュアン」は洗浄力が相当高いシャンプーと言え、それはそのまま頭皮への刺激にもなってしまいます。
しかしこれはピュアンが悪い商品ということではなく、乾燥肌&敏感肌の私が使うべきシャンプーではないというだけです。
そんなことにも気づかず、私は毎日このシャンプーで頭皮を洗ってきました。
私は遺伝上、いずれハゲる宿命を背負っているにもかかわらず、こんな洗浄力の強いシャンプーで頭皮を刺激するものだから、頭皮の免疫系機能がおかしくなって円形脱毛症になってしまったのかもしれない。
今の医学で円形脱毛症の原因が解明されてない以上、この可能性もきっとゼロではないはずです。
私が選んだアミノ酸シャンプー ◆Haru/kurokamiスカルプ◆
色々調べた末、私が選んだアミノ酸シャンプーは「 Haru / kurokamiスカルプ 」でした。
選ぶ決め手となった理由はこれです。
- 成分も配合量もちゃんとアミノ酸
- 優しく洗えてしっかり保湿
- シャンプーだけでリンスが要らない
- 女性用に見えて、実はしっかり男性にもおすすめ
少しのアミノ酸に大量の硫酸系やスルホン系を混ぜてアミノ酸シャンプーと謳っている商品が多い中、Haruは成分も配合量も正真正銘のアミノ酸シャンプー。
男性全てが脂性で、強めの洗浄力が必要ってわけではありません。現に私は乾燥肌&敏感肌。髪も細く猫っ毛で、どちらかというと女性寄りの髪質です。そんな頭皮の乾燥や髪のパサつきが気になる私のような男性にもHaruはぴったりハマります。
アミノ酸成分のほどよい洗浄力に加え、植物油などの天然保湿成分配合で髪と頭皮にしっかり潤いを与えてくれます。髪を乾かした後もパサパサせずにしっとり潤うので、髪もペタンとせずにふんわりします。
リンスをセットにして販売してる商品とは違って、Haruはシャンプーだけでしっかり潤うのでリンスが要りません。それって毎日のお風呂が時短できるので、時間が少ない平日とか、自分の時間が持ててすごく助かります。
そもそも市販のシャンプーはどうしてあんなにリンスやコンディショナーをセットで売るのか知っていますか?
それは、シャンプーの強い刺激によって、髪や頭皮に与えてしまったダメージを補修する必要があるからです。
そして見せかけの綺麗を演出することで、髪の調子が良くなったと錯覚させ、商品をまた買ってもらうためです。
髪のパサつきとかダメージを気にするなら、まずは自分が髪や頭皮にしていることを見つめ直して、次に頭皮が健康になるよう心掛けましょう。
畑と一緒で痩せた土からは元気な作物は育たないし、逆を言えば、健康な頭皮から生えている髪が不健康なハズはないんです。
さいごに
私が円形脱毛症になってからのこの約3ヶ月間、整髪料をつけたまま寝るのを止め、朝風呂でなくきちんと夜風呂にし、頭皮のことを考えてアミノ酸シャンプーに変えました。
その甲斐あってか、髪の生え変わりサイクルである4ヶ月を待たずして、脱毛部分に髪が生えてきました。身体に良いことをしたから、身体がそれに応えてくれたのだと思っています。
そして今だから言えることですが、円形脱毛症のせいで失った髪よりも、円形脱毛症のおかげで得たことの方が多かった。
円形脱毛症ありがとう。そしてさようなら。願わくばもうならないで下さいお願いします。