「ブルータス、お前もか」
共和政ローマ末期の独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルが議場で刺殺された今際の際に、腹心の1人であった元老院議員マルクス・ユニウス・ブルトゥスに向かって叫んだとされる発言である。自身の暗殺にブルトゥスが加担していた事を知ったカエサルが、「ブルトゥス、お前も私を裏切っていたのか」と非難したものである。
引用:ウィキペディア「ブルータス、お前もか」
「アクアスカイ、お前もか」
水草育成に失敗ばかりのアバがチャームのオリジナル照明を使ってみて衝撃を受けた際に、(一方的に)絶対的な信頼を寄せていたADAのアクアスカイに向かって叫んだとされる発言である。自分の水槽にアクアスカイが向いてなかった事を知ったアバが、「アクアスカイ、お前は私の水槽に不適合だったのか」と非難したものである。
引用:アバの歴史にまた1ページ
苦戦する水草育成
みなさんに(予想通りの)悲しいお知らせがあります。
水草がみるみる衰弱してきました。
今回のリセットで底床を大磯砂から溶岩砂に変更したことで、以前は8.5以上あったphも7.0前後に落ち着いた。
しかし今回の結果により、水草が育たない原因は水質だけではないことが確定。
でも僕は驚かないよ。失敗なんて毎度のことだからね。
むしろ光合成に必要な3要素「光・二酸化炭素・水」の中で、水が原因じゃないと分かっただけで大収穫だわ。
こういうのってちょっとした歯車が噛みあうだけでアッサリ上手くいっちゃもんだから。
人生ポジティブに行こう!
僕は成功への道のりが遠いなんて思っちゃいないぜ。(不屈の精神)
さて、そうなるとあとは光か二酸化炭素か。
水草は二酸化炭素がなくても育つやつをチョイスしてるつもりだし・・・
これはプライドの問題なのだ。だからもう後には引けぬのだ。
これまで順風満帆な人生を歩んできた(つもりの)僕が、初めて味わう挫折が水草育成とか全然笑えないのだよ。
だが「底床にソイルを使う」「二酸化炭素を添加する」だけは絶対にやらん。
これは僕の水槽のコンセプト「大自然を表現する」というポリシーに反している気がするんだよね。
だからコレ抜きで水草を育てあげ、「なんだアバ、やればできんじゃん」って思わせたところでブチ抜いて天日干しの刑に処してやるわ。
アクアスカイに抱く不信感
水質は改善したから、あとは光か二酸化炭素か…。
(水槽をじっと見つめるアバ)
しかし元気ないなぁ。
明るく照らされてはいるけど光合成してる感じしないし、気泡なんて見たことないもんなぁ。
でも照明は「アクアスカイ601」で大丈夫だから、あとは二酸化炭素を逃がさないように考えるか。
・・・ん、ちょっと待て。
なぜ僕はアクアスカイを絶対的に信頼しているのだ?
ADAのアクアスカイシリーズは水槽始めた頃からずっと使ってる照明だし、デザインも好きだし愛着もある。
あのADAがアクアスカイを使って素晴らしい水草水槽をやってるのも知ってる。
だからアクアスカイなら水草の育成に何の問題もないと思ってた。
でもちょっと待てよ。
今までずっとアクアスカイを使っていて、今までずっと水草が育たなかった。
これって偶然かな?
コイツ大丈夫だよな??
いや、もちろんアクアスカイはすごい商品だと思うよ。
ただうちの水槽はソイルもCO2も添加してないから、今更ながらアクアスカイがうちの水草育成の環境に合っているのか?ってことが気になってしまった。
・・・さてと。
これが気になってたんだよね~!!
というのも、水草が育つために大事な光について(今さら)調べてみたんだ。
光には波長というものがあって、ただ照らすだけじゃなくて光合成に必要な波長がないとダメなのよ。
これについてはBiginners AQUAさんの画像がすごく分かりやすかったので引用させてもらいます。

この表が示すように、光合成に重要な波長は2つある。
青~青緑で示す青の波長(0.40~0.50μm)と、橙~赤で示す赤の波長(0.60~0.70μm)だ。
赤の波長は特に重要で、水草の成長を大きく左右するという。
では、アクアスカイとアクロ TRIANGLE LED GROWの波長を比べてみよう。
アクアスカイとアクロ TRIANGLE LED GROWを重ねてみると・・・
超重要な赤の波長がアクアスカイには欠けている!
参考までに載せたけど、今販売してるアクアスカイGはより緑を鮮やかに表現するために青以外の波長を更に落としたらしいで。
さすがADA。更に見栄えを追及してきたか。
ちなみに全体的なスペックを比較しても、全てにおいて「TRIANGLE LED GROW」の方が優秀!
アクロ TRIANGLE LED GROW 600 | ADA アクアスカイ 601 | ADA アクアスカイG 601 |
|
---|---|---|---|
価格(税込) | 9,150円 | 16,457円 | 20,520円 |
全光束 | 3,000lm | 2,520〜2,850lm | 1,800〜2,100lm |
色温度 | 7,200K | 7,000K | 7,000K |
消費電力 | 29.4W | 30W | 30W |
てゆーかアクアスカイGは以前のアクアスカイと比べてスペックも劣化してるような・・・。
他の人のブログ見てると、アクアスカイ使ってる人は水草に本気な人が多くて、ソイルとかCO2とかをしっかり導入してるんだよね。
きっと僕みたいな
ADAって熱狂的なユーザーが多くてちょっと宗教的なところあるし。(暴言)
というわけで、赤の波長もカバーしつつ圧倒的な光量を誇るこの「アクロ TRIANGLE LED GROW」を採用することを決意。
このスペックでこの安さ。
さすがcharmオリジナルブランド「Aqullo Series(アクロシリーズ)」だわ。
見た目もアルミボディで嫌いじゃない。
吊り下げにも対応してて、こんなお得な専用ライトスタンドセットもあるで。
この照明で僕の負の歴史に終止符を打とうと思う。
設置して分かる「アクロ TRIANGLE LED GROW」のスゴさ
アクアスカイからTRIANGLE LED GROWになってどう変わったのか。
これを見てくれ。
圧倒的な明るさの違い!
全体的に明るいのはもちろん、赤の波長があるので色が鮮やかに見える。
そして何よりも
底床どころか、その中までしっかり光が届いてるんだよ。
だが、真の驚きはここからだった!
明るくなった水槽を眺めていると、なんとバリスネリアとミクロソリウムから気泡が!
バリスネリアからは各所から細かい気泡がポポポポポって感じにずっと出てる。
ミクロソリウムの葉の裏には大きな気泡がたくさん付いてる。
こ、これが水草やってるアクアリストがよく口にする気泡ってやつかぁ。(アクアリスト歴6年以上)
いやー初めて見たわ、、、(アクアリスト歴6年以上)
アクアスカイとの決別
中古で売却。5000円ゲット!
アクアスカイ最後の大仕事によって、TRIANGLE LED GROWがなんと実質5000円で買えました。
さいごに
どうやらうちの水槽で水草が育たなかった理由は、
水槽始めた当初から使っていたアクアスカイが原因だった可能性大というお話でした。
しかし長かった。たくさんの水草を犠牲にした。その度に胸が張り裂けそうに痛んだ。
見ているかい?散って行った
仇は取ったぞ!!(本当の仇はアバ)
あれからアヌビアス・コンゲンシスもミクロソリウムも順調に育っていて新芽も出てきてる。
特にバリスネリアがスゴくて、ランナーをどんどん伸ばして勢力を拡大している。
でもロタラやハイグロフィラは既に相当弱ってて、残念だけどこれは抜くしかなさそうだ。
そして1つ気付いたことがある。
水槽リセットしてからは、二酸化炭素と水質改善をかねて週1回水換えしてるんだけど、水換えして3日ほどは気泡が出るけど後半はその量が極端に減る。
これは明らかに、水換え後の水槽から順調に二酸化炭素が減ってるってことだ。
まぁ気泡なんてCO2添加してる水槽の恩恵だろうし、出てなくても順調に育ってるから気にしないけどさ。
底床フィルターからの水流で水面が揺らいでるから、それ止めればもっと逃げなくなるのかな。
まぁでも枯れないでいてくれればそれでいいや。
気泡なんて求めたら最初の目的変わっちゃうし。
元気な水草と、そこで休むお魚さんを見てるだけで幸せだもんね。
ということで、僕みたいにソイル無し・CO2添加無し・アクアスカイのような赤の波長が少ない照明を使っていて水草がうまく育たない人がいたら、ぜひ「アクロ TRIANGLE LED GROW」を使ってみてくれ。
見違えるような水草が君を待ってるで!