この記事を見てるということは、君は水槽の黄ばみをなんとかしたくて来たんだろ?
そしてブラックホールに辿り着いたけど、底床フィルターが故に設置する術がない。
水槽に浮かべたり、強引に沈めたりしてはみたけど、全く効果が得られなかったんだろう?
僕は分かるぞ、その絶望感を。
でも安心したまえ。君はとても運がいい。
だって数あるブログの中からこの記事に辿り着いたのだから。
ここに記された秘法を用いて、その水槽から黄ばみを消し去るがよいぞ!
脅威の活性炭「ブラックホール」
ブラックホールとは、キョーリンが開発した、飼育水の黄ばみ・アク・ニオイを強力に吸着・除去する活性炭のこと。
これを入れておくだけで飼育水がピカピカ輝いてキレイになる。
流木のアクで黄ばんでいた飼育水も、一晩で見違えるように透明になる。
ちょっと臭っていた飼育水でさえ、鼻づまりしたかのように一晩で何も感じなくなる。
ブラックホールについてもっと知りたい人は公式を見てくれ。
僕は水槽を始めてからずっとこのブラックホールを使ってきた。
黄ばんでなくても臭ってなくても、もうおまじないのように入れている。
ブラックホールがある飼育水が当たり前になってるから、効果が切れたときの水質が汚く感じて我慢できない。
僕はプラシーボ効果が恐ろしい程発揮される人間なので、多分ブラックホールが入ってないという事実だけでありもしない色や臭いを感知することだろう。
底床フィルターはブラックホールが使えない??
ブラックホールの恩恵を受けるには、すべての飼育水がブラックホールを
水槽のすべての飼育水が絶対に通る場所があって、そこにブラックホールをセットしなければならない。
60cm水槽用のブラックホールともなるとその大きさはホッカイロくらいあるので、それなりの設置スペースが必要となる。
外部フィルター・上部フィルター・外掛けフィルターはろ過器が水槽の外にあって、それなりの設置スペースを確保できるので問題はない。
問題なのは底床フィルターだ。
底床自体がろ過器なので、ブラックホールを設置できる場所が無い。
ブラックホールの有効期間は約2か月なので、底床部分に埋め込んだりしたら取り出すのに毎回水槽をリセットするようなもの。
底床フィルターと外部フィルターを連結する方法もあるけど、メンテナンスの手間も増えるし水槽周りもゴチャゴチャするから論外。
だって底床フィルターを使う人って基本的に水槽に手間かけたくない人でしょ?(偏見)
だから僕はこれまでブラックホールを使うために、導入もメンテナンスも容易な「外掛けフィルター」を使ってきた。
しかもどうせ使うならってことで、外掛けフィルターを魔改造してろ過機能の強化と低コスト化を実現した。
これはそのうちノーベル・アクア賞受賞の連絡がくると思うんだ。
でも実はこれにはいくつかの問題が。
- 外掛けフィルターからの水流によって二酸化炭素が逃げやすい
底床フィルター(エアーリフト)+外掛けフィルターの構成だと二酸化炭素が逃げやすい。
- 水槽まわりが美しくない
水槽のフチにこれが掛かってるわけだから、ちょっと見た目の美しさに欠ける。
- 少なからず外掛けフィルターのメンテナンスが発生する
外掛けフィルターも立派なろ過器なので、マットの交換と定期的な掃除が必要。
前回の記事で僕はアクアスカイと決別し、遂に水草の育成に成功した。
そこで水換え後の水槽から順調に二酸化炭素が減っていくことも分かった。
その原因の一つにはこの外掛けフィルターも関係してるのは確かだ。
ブラックホールは使いたい。でも二酸化炭素はなるべく逃がしたくない。
となれば・・・、今回も何か開発するしかないでしょ!
底床フィルターの水槽で外掛けフィルターを使わずにブラックホールを設置する方法を。
底床フィルターの水槽でブラックホールを使う方法(準備)
底床フィルターの水槽で、すべての飼育水が通る道はどこかと考える。
それはどこかというと・・・
ココだッッ!!
この吐出口からの水を受け止めるような形でブラックホールがあればいいんだよ。
なるべく水槽の景観を壊さずにひっそりとね。
ここにブラックホールを設置すべく、僕は寝る間も惜しんで考え続けた。
そしてついに降りてきたのだ!創造の神が!!(数分でひらめいた)
実現するために必要なものは、150円ほどの「GEX 魚にやさしいネットSS」だけ。
あ、もちろんブラックホールは必要よ。
あとは僕の奇才ぶりで底床フィルターの水槽にブラックホールを見事設置して御覧に入れよう!
GEX 魚にやさしいネットSS
まず「GEX 魚にやさしいネットSS」を用意する。
ここで大切なのはきめ細かいネットでサイズはSSだということ。
他のメーカーのもいくつか試したけどこのネットが一番よかった。
なぜ白じゃなく黒のネットを使うのか?
実は試作品は白のネットで作ったんだけど、存在感も汚れもすごく目立つ。
僕の水槽はバックスクリーンが黒だから、ネットも黒だと存在感も汚れもほとんど目立たなかったんだ。
バックスクリーンが白の人は白のネットでもいいかもね。ただし汚れは目立つで?
ちなみにネットの汚れはヤマトヌマエビが大好物らしく、ずっとネットにへばり付いてツマツマしてるわ。
ブラックホール お徳用5個パック
僕の外掛けフィルターは「GEXスリムフィルターS」だったから、スペースの関係上30cm水槽用の「ブラックホール ミニ」を使ってた。
本来は60cm水槽に使うブラックホールの量はこの倍以上は必要なわけで。
多分これ1つじゃブラックホールのチカラを100%発揮できてなかったと思う。
つまりブラックホールの実力はもっとスゴいってことだ。
今回の改造によって量もたくさん入るので、コスパに優れた「ブラックホール お徳用5個パック」を購入。
ただしこの中袋は結構硬めで、強めの水流がないと中に水が通らないんだよね。
だから今回はこの袋から中身を出して使う予定。
底床フィルターの水槽でブラックホールを使う方法(実装)
それでは「GEX魚にやさしいネットSS」を加工していこう。
工具なんて一切必要ないぜ?ほんの少しの力と指先の繊細さがあればOK。
まずはこのGEX魚にやさしいネットSSを・・・
こう曲げます!
持ち手の部分も・・・こんな感じに絞って曲げます!
あとは全体的にこんな風に曲げて・・・
これで完成形!!
上から見るとこんな感じ。
前から見るとこんな感じ。
あとはネット部分に袋から出したブラックホールを入れて・・・
ここに鎮座させる!!
飼育水がブラックホール地帯に流れ落ち、さらにそこで
更にこの発明のスゴいところは(自画自賛)、吐出口からの水流をネット内で吸収してしまうこと。
このネット外側の水面のゆらぎが全くないので、つまりは二酸化炭素の逃げを抑えることに繋がるのだ。
メンテナンスも超簡単。外して中身を捨てて、サッと洗って新しいブラックホールを入れるだけ。
地震がきて揺れて落ちたら困るので、一応ビニタイで固定しておこう。
引きで見るとこんな感じ。
ネットを全て水面より上に出せば、排水口から流れ出る水がブラックホールを通過するだけで、その恩恵はほんの一瞬。
でもこのように半分ほど水に浸けておくことで、その中でより長い時間撹拌されることになるのだ。
水槽全体を見ても、言われないと気づかないレベル。
むしろ設置した場所すら忘れちゃうレベル。
さいごに
ブラックホールは本当に頼れるアイテムなのに、底床フィルターだからってそれが使えないなんて勿体無い。
僕の考案したこの方法なら、驚くほどの低コスト(GEX魚にやさしいネットSS:148円)で実装できるし、見た目もそこまで悪くなんじゃないかな。
試しに外してみたら数日で飼育水がうっすら黄ばみだしたので、ちゃんとブラックホールの効果が発揮されているのは確か。
こんな発明を無償で提供してあげるんだからクレームだけはホント勘弁ね。
- 外掛けフィルターからの水流によって二酸化炭素が逃げやすい
- 水槽まわりが美しくない
- 少なからず外掛けフィルターのメンテナンスが発生する
さて、これで外掛けフィルターの問題点だったこれらを解決しつつ、底床フィルターにブラックホールを実装できたわけだ。
嗚呼、なんて清々しい気分だろう。まるで富士山の山頂にでもいるかのよう・・・
さてと、それじゃ後片付けでもしてくるかな。
後片付けまでが発明って言うからな。
それじゃあ、まったね~