前回の失敗に終わった「自作カリウム添加」プロジェクト。
最初の「水草が育たないので、自作カリウムを添加してみた」の記事に、こんな一文があったのに気づきましたでしょうか?
カリウム添加は水質をよりアルカリ性に傾けるらしいので、これ以上アルカリ性を強くしていいものか悩みましたが、それは別の方法で対処することにします。
引用:アバログ「水草が育たないので、カリウムを自作して添加してみた」
この
カリウム添加はあっさり失敗に終わってしまったけど、この改造された外掛けフィルターは今でも大活躍しているので、今回はその紹介をしようと思います。
外掛けフィルター改造計画、始動!
まず、私が使っている外掛けフィルターがこれです。(改造前)
このGEXスリムフィルターSに、活性炭の「キョーリン・ブラックホールミニ・小型水槽用」をセットして、流木のアク抜きとして使っています。
60cm水槽にスリムフィルターSじゃ役不足では?って思われるかもしれませんが、メインろ過はニッソーの底床フィルターを使っているので、GEXスリムフィルターSはあくまでもサブ要員です。
とはいえこのGEXスリムフィルターSは、小さいながらも素晴らしいろ過性能を持っていて、つまりは頻繁にろ過材の交換が必要となり、実はこれが地味に痛い出費になっています。
外掛けフィルターの役割はアク抜きなので、そう割り切ってしまえばろ材なんてセットしなくてもいいのですが、どうせ設置するならバイオフィルターとダブルでろ過したほうが便利かなぁと。
ということで、このGEXスリムフィルターSを私の手によって機能性とコスパを兼ね備えたモンスターマシンに改造してみようと思います。
改造版GEXスリムフィルターSの構造を考える
改造とか言っておきながら、基本的な構造は以前使っていた「エーハイム クラシック2213」を参考にします。
この構造からすると、「リング状ろ過材粗目フィルターボール状ろ過材細目フィルター活性炭」の順で水流を作ったほうが良さそうです。
GEXスリムフィルターSには、水を吸い上げるストレーナー部分に粗目フィルターの役割を果たすスポンジがもともと付いています。
外掛けフィルターの狭さからして、リング状ろ過材とボール状ろ過材のダブル設置は無理なので、ボール状ろ過材は省きます。
頻繁に交換しそうな細目フィルター部分は、取替えやすい排水口にあったほうが便利なので、細目フィルターと活性炭の位置を交換します。
すると改造後の全体の流れは、「粗目フィルターリング状ろ過材活性炭細目フィルター」となりますね。
あとはこの仕組みをどうやって実現するかです。
リング状ろ過材には
ここで早速、前々から言っていた
それがこの「パワーハウス・カスタム・ソフトタイプ」という商品です。
この商品はなんと、pH上昇抑制機能を持つライトセラミックろ過材なんです!(パッケージに書いてあるまま)
これがあれば、自作カリウムを添加してもpH上昇を抑えられるんじゃないでしょうか?
また、ろ過材の交換の手間を考えてコレも購入。
活性炭には
アクアリウムでアク抜きといえば、もちろんキョーリンの「ブラックホール」一択ですね。
外掛けフィルターということで「キョーリン ブラックホールミニ 小型水槽用」を起用します。
細目フィルターには
細目フィルターは交換頻度が多いので、コストパフォーマンスを重視してこちらを選択。
純正フィルターだと3枚入りで安くても360円しますが、こちらの商品は大判サイズが10枚も入って300円。
これを適当な大きさに切って使えば、1枚から12枚、つまり1袋から120枚もとれます。
ということは1枚当り2.5円の計算になり、かなりお得ですね!
仕切り板には
狭い外掛けフィルターの中でそれぞれの役割を果たすためには、ちょっとした仕切りが必要です。
それには百均ダイソーにある園芸用の鉢底アミを使います。
本当はアクリル板などで完全に仕切った方がいいのでしょうが、どこかが目詰まりして水流がせき止められ、万が一水が溢れたら怖いので、とりあえず今回はこれで作ってみます。
GEXスリムフィルターSを改造する
まずは仕切り板を純正フィルターが挿さる部分にピッタリはまるように加工します。
この園芸用鉢底ネットはマス目になっているので、サイジングもカットもとても簡単にできます。
これを画像のようにセットします。
パワーハウスろ過材は軽く水洗いして、GEXスリムフィルターのこの部分にセットします。
当初はメンテのし易さも考えてバイオネットミニに入れるつもりでしたが、ただでさえ狭いのにあの袋に入れると逆にメンテしずらかったのでやめました。
活性炭のブラックホールはここに滑り込ませます。
最後に、小さくカットした薄型高密度マットを排水口部分にセットします。
完成しました。早速水槽にセットして稼動させてみましょう。
改造した外掛けフィルターを稼動した結果
この改造外掛けフィルターが稼動して約5ヶ月が経過しました。
今のところ流木のアクも出ていないので、こんなシンプルな作りですが、ブラックホールの効果もしっかり発揮されているようです。
細目フィルターの交換頻度は、私の水槽の汚れ具合からすると5日に1回程度。
このペースだと1袋300円の薄型高密度マット(120枚に切り分け)で1年近くもつ計算になります。
交換の時も、汚れたものを指でつまんでゴミ箱へ捨てて、新しいものを挿すだけなので、ほとんど水に触れずにできて便利ですよ。
さいごに
以上、私が改造したGEXスリムフィルターSの紹介でした。
優れたろ過性能とメンテナンス性、さらにコストパフォーマンスにも優れたこの外掛けフィルター。
メインのろ過は底床フィルターなので、アク抜き+おまけ程度で作ってみましたが、いざ稼動させてみると今までよりも明らかに飼育水がキレイになっています。
さすがに中型~大型の水槽でこの外掛けフィルターだけでは役不足ですが、小型水槽でろ過に場所をとりたくない人にはぜひこの改造はオススメですよ!